花見

花見の話をピクシブへ。

ひさかた枠の小話です。

春だし、疫病退散にはバカっぽい艶話だよ、とも考えたんですが、そっちは後でピクブラに投げるか、一人で楽しんで終わるかどうか。

 

 

連れ立って出かける花見は、ま、割とそこそこで、弁当とかトイレとかさぁ、と、いう話になって、ちと面倒なんですが、それとは別に毎年必ず行く場所があって、そこには絶対に一人で行きます。

近所の川で、鯉が隊列を組んで産卵のために遡上してくるのと、花の散り際がぴったり合う日があって、それを狙って、水筒とお菓子を持って、鯉の恋のさや当てを覗きに行くわけです。

普段はもっと深い下流に住む鯉達は皆でかくて、ぶりぶりと良く太って、誰か捨てただろって錦鯉や白銀の子もいて、それが、岸から見てもすぐわかるお腹のおっきい雌鯉を取り巻いて、しずしず上がってきては、身体をバチバチ当てて派手に喧嘩しているのを、楽しく眺める。

普段は、ご飯くれ、と、大口開けて寄ってくるか、邪魔くさそうに離れていかれてしまう鯉達が、人間なんて眼中にない勢いで、尾鰭で水しぶきを跳ね飛ばし、キラキラ光る鱗をひらめかせてじたばたしているのが面白くて、趣味の悪い覗きだな、と、反省しつつ眺めます。

もう散り際で、花見客もいなくて、川べりの見物のお供はカラスと猫で、猫もカラスも、川を覗き込むものの、勢いに圧倒されて感じで、ひえって顔して、ただ水面を見てる。

ただ天候が悪いと、川縁に降りる道が封鎖されてしまうので、週明けがいい天気だといいなぁ、と、予報を眺めています。

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菊ちゃんの小話で「白菖蒲」

四人は矢印が錯綜してるけど、同じ感情が交差してる人は誰もいなくて、でも信頼だけは全員三方向にあるって状況を書きたかったんですが、なかなか難しい。書き過ぎても理屈っぽくなるし。

与六ちゃんが一番若くて、近しい人を亡くしていないので、そういう経験ばっか豊富な人達からみると、危なっかしくて庇ってやりたい若者でもあるのかもしれないね、と。

 

こういう、あんまり待ってる人がいない話を書けるのがネットの良いところですな。

生々しい話、印刷代の回収を考えなくて良いので、思い立ったら書いて、ダメなら直して、おかしかったら下げられる。

同人誌みたいに頒布したものを、話の展開を変えたいからって回収するわけには行かないので。

でもその分比較してみるとネットのが諸々が荒い。

ここら、ちゃんと印刷して読み返してないからだな、と、昔のブツを懐かしく見直したりしています。手元用メガネを使いつつ。

 

 

反省した話

 

私、たまに、自分で忘れて自分の話をパクってしまうことがありまして。

 

そもそも、そういう流れや組み合わせが好きで書いているから、こういうことは、どのジャンルでもやらかしまして、なので、大体最後になると、自覚なしに話の筋が似通ってきて、そしたら潮時なのですね。

鋼のラスト近くも、大分似た話を書いている。リザさんがイケメンの辺りはともかく、弟が女体化したり、兄が幼児になったりとかで、それネタに困ってるんですよね、ってアレです。

 

最近も上杉でぽつぽつ書こうとしていた話に、なんか既視感があって、過去本を見ていたら、オフ本で既に形を変えて書いてた、って事が発覚して、没になりました。

しかも、そっちで書いていた方が流れがよろしい。どうしてもページの制限なく長く書けてしまうウェブは、冗長になりがちなんだな、と、反省しました。

しかも、当時の話と相反しているネタもあって、直すつもりでいじっていたら訳が分からなくなったので、とりあえずピクブラの一部の話を整理しました。

こういうあたりは、便利ですよね、ネット。誤字も後から気付いて治せるし。

 

で、いつか書いてみたかったけど、BLじゃないから印刷には回せなかった話で、春日山時代の船さんになったわけです。

直江さんちは乳母から守役から与板城の方々まで妄想はしていて、息子の景明さん少年時代のあれこれとか楽しく考えてはいましたが、時代とは言え同性異性カプが併存する話を嫌がる方もいるかな、と、オフには回せなかったネタです。

 

見渡す限りの地獄でも空には月。誰が死んでも次の春には花が咲く。誰かにとっては沈黙の檻だった場所が、誰かにとっては伸び伸びと育った懐かしい場所となる。

そして、やがてはその各々の記憶すら移ろうってのが根底にあるので、まぁ、恋だのときめきだのは話の上での彩っつーかオマケっつーか。

 あの時代、別に好きで婚姻関係になるわけじゃなし、誰と寝ようが誰とデキてようが昔の恋を引きずってようが、一対の時の関係が良くて信頼関係が築ければ、それで十分って人達だろうと思っていて、こそっとそういう話が書きたいなぁとは思ってました。

それが、十年前に途中で切れてしまって、ぼちぼち続きを書き足しているわけなんですが、それはともかく、デキてる設定の人達に関しては息抜きみたいに適当に書き散らしていたせいで、こういう自パクが起きるのだと反省してます。 

 

 

 で、そんな生産性のない趣味の同人話はともかく、関東界隈、店頭に全くマスクが並ばない日々が続いています。

昔から花粉症で鼻水涙が全開なのと、今は目のせいで服薬に制限があるので、割と本気で困っています。

だからって転売屋からは買わないからね、ってことで、外出時には、ちまちま布マスクを洗って使っていたのですが、今度はトイレットペーパーがデマで売り切れ、って、なんだそりゃな世界です。

小川洋子さんの小説で、世界から一つ一つ物が消えてゆく恐ろしくも美しい「密やかな結晶」というお話があったけど、現実世界では即物的だな、と、ニュースに大笑いしました。

けど、笑いつつも、うちに在庫はあったよな、と、後でこっそり納戸を覗いてしまったチキンです。やれやれだぜ。そっちも反省でございます。

 

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船さんの少女の頃のお話。

山の上の姫君にしようかと思ったのですが、どうもちょっと違うので、タイトルは方丈記から「花残れり」万物流転の無常感もあるけど、景綱さんが残したのが船さんという強い花だったらいいな、と。

長く生きて、定勝さんを育ててお家を支えた女性で、与六を見送って出家してからも政の相談役として存在感を見せ、上杉の尼将軍とも称されたそうで。

史実は、菊ちゃん、与六、景勝さま、ずーっと後になって船さん、と、言う順番でお空に行くので、皆さん心強かっただろうなぁと思うわけです。

これが逆なら、えらいパニックですわ。特に与六ちゃんが。

頼りにしてた嫁さんが亡くなって、続いてべったりだった主君まで死んだら、もうそこで駄目だろう、この人って解釈なので。菊ちゃんもお寺に入ってしまうだろうしな。

 

で、昔、手前が面白がってアレしていた中居さんが、会社との手打ちを済ませて退社することになったそうですね。

昔から危機が迫ると肌艶が良くなる方なので、多分あの会見は、さらっとこなしているようでも、当人にとっては、気合が入りまくっていた大舞台だったのでしょう。肌、ぴっかぴか、目はきっらきらだったもんね。前髪行方不明で、髪型も衣装も相変わらず変だったけどさ。

 

同年代でもあり、アレな事情で割と若い頃から見ているのですが、当時から、こう不思議と望みのわからない人だったんですよね。この人。

そこらの兄ちゃんと一緒で、野球とか車とかパチとか若いねえちゃんとか好きなんだろうけど、仕事に対してはとにかくきっちりやり遂げることを最上の使命としてるって感じで。

近くにいる人たちへの執着みたいな気づかいだけが突出していて、そのための武器としてMC技量を磨いてきたって意味では、ちょっとかねたんっぽいのかもしれない。そもそも仕事は楽しいものじゃないって当人も言ってて、それでも仕事する理由が、男は一生仕事するもんだって昭和意識からみたいだし。お金いっぱいあるのにね。

 

若い頃は、せいぜいアイドルとしてはマシってレベルで演技も司会も下手だったけど、それでも人を引き込む力みたいのはすごくて、え、このヒトも、みたいな大物に可愛がられていたので、政界に居たらいいフィクサーになったタイプなんだろう、と、思いますが、その中居さんの手腕でも、最後まで入り込めなかったのが、件の婆様だったのかもしれないですね。

それは、中居さんが爺様や後輩たちに頼られていたせいかもしれないし、共闘仲間だった飯島女史との関係もあったのかもしれない。

 

私は飯島さんの思い切りのいいセンスが好きで、スマ時代にとても楽しませてもらったので、今でも芸能仕事するなら合流しろよ、せめて相談役になってもらえよ、と、思ってます。今の活動は正直見ていて全然面白くないので、時代とリンクさせてアップデートしてくれる人は絶対に必要で、当人もそれは分かっているんだろうけど、飯島さんでアレルギー起こす人が生きてる限りはダメなのかもしれないし。

なので、まぁ、イライラしないためにも、遠目でちらちら見ている感じです。

そもそも目があれなので、何かイベントごとに出かけるわけでもないし、祭りがあっても参加しないし、できないからなぁ。

 

考えてみると、漠然とした「いつか」は、そうやって消えていくのですね。未来が思ったほど長くない人もいるのさ。

 

 

 

古い本発掘

片付けしてたら古い本が出てきました。

順次BOOTHに挙げると思いますので以下はその紹介みたいな雑談です。

 

鋼は二種類。

「オーバー・ザ・サイレンス」と「スリーピーヘッド」。

ただし、サイレンスは表紙が2センチ角くらいカットされてるので、多分見本誌として使ったものです。

「サイレンス」は「真夜中の庭で」のシリーズ四冊目。この後に出したものは、零れ話の短編集と総集編なので、シリーズの一応は完結編です。

ちなみに、ネタバレになりますが、ラスト一話は死にネタです。不幸じゃないけど長くはない一生の話、と、私は思ってます。原作様が爽やかに健康的に終わったので、ほっとしてネタバレできます。

「スリーピー」は、2.5冊目くらい、セントラルにいる頃の短編二つです。

どちらもエドアルですが、それっぽい描写はさらっと。ウィンリィ家族も沢山出てくる、大体はピクシブに乗せた流れの雰囲気です。

 

おお振りは、花阿の「夏空海花火」と、「阿部が女子になっちゃうバカ話」と、妄想二年生本編「ユアマイサンシャイン」。

大体がピクシブに乗せてる話の続きの雰囲気です。BLっぽいのは花阿くらいで、とはいえこれも表題通りの青春話なので、別にエロくはなく、後の二冊は割と高校生らしい青春だよね、みたいな明るい話。妄想二年は、背景がうっすら花阿です。

あと、薄くて状態良くない戸田北本と栄口本が出てきたので、お買い上げの方にオマケとして同封するつもりです。

 

ハゲタカは、映画本と、最初に出した鷲津を巡る連作小話の本。

映画本は、映画のもやもや感を晴らしたかったので、守劉の意外と収まりのいい明るい話。西鷲が、世話焼きにうろちょろしてます。

鷲津さんを巡る連作話は、回りくどい芝鷲+西鷲で、ピクブラ掲載の「対岸の恋路と火事」を含めた前後がフルで書いてある、みたいな話です。アランもいる。みんないる。字は小さいです。

 

あと、上杉の「秘密Ⅱ」がまた出てきたので、それも。

景泰が最初に顕景様が生きてるのに気づく話と、兼続単身赴任上洛話と、戻ってきてくっついてる話。

この「秘密」Ⅱと、二冊目の史実準拠話「昔話Ⅱ」と「飴箱」は近い時期に出した三冊なのですが、データがないブツでして、それでピクシブの話も不自然なわけです。

Ⅰだけは、秘密史実準拠共に残っていたので、一部を適当に直して載せたりしているのですが、途中がないせいで突然景泰が居たりするし、洛陽話が極端に少なかったりする。困ったものです。

 

こうやって並べると、やっぱり上杉が一番がっつり色っぽく書いた気がします。

ご時世的に同性が禁忌じゃないってのも面白くて、それで御簾の向こうでなんちゃらってのを書きたくて秘密を設定したんだっけ、なんてことを思い出しました。

顕景様の生まれが凄いので、浮世離れて生々しさを抑えられるのも書きやすい理由かもしれません。まぁ、当時としては、上田長尾家の家士だった兼続だって十分庶民じゃない生まれですけども。

自分が生きてたら、ぜったいどっかの商家の下働きで、病気か戦乱で死んでる。すぐお腹壊すし、トロいからなー。

 

 

 

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口直しのような「菓子日和」をピクシブに。

昔の同人誌収録の話で、ちょっと会話が分かり難いかな、と、直しました、が、縦書きで読むには元のほうがいいかもしれない。お持ちの方は比べてみてください。

そういや「雪籠り」も、横書きにするとくどすぎて直したんだったな。字組によっても、読みやすさは変わりますね。

 

全然違う話なんですが、先日、香取さんちの慎吾さんが43歳になられましたね。

お尋ねでもありましたが、彼らに関しては、事務所と縁切った三人しか見れない感じが続いています。その辺りは人によってさまざまなんでしょうけど、正直あの気持ち悪さと怒りを忘れられない限りは、事務所の人はエンタメとしては無理、と。

私のように、そもそもファンクラブも入っていない、テレビしか見ないみたいな適当贔屓でもそんななので、一連のゴタゴタは根深いですね。なんだろうな、それやって平気だと思われてんだ、へぇえー、視聴者って嘗められてたんだぁ、って、怒り。だから、テレビも、あんまり見なくなったんでしょうねぇ。

 

でも最近のNHKはドラマに当たりが続いてんだよな。剛、再来年の鎌倉殿に御家人役で出ないかな。あいつ、鎌倉武士のいびつな異形感にぴったりだと思うの。ゴロさんは、朝廷側でヨロ、三谷さん。

 

そういや、全然違う経緯で、「ガラスの十代」の歌詞を、今朝始めて読みました。当時は、変な人たちが裸で踊ってるって避けてたので、サビしか知らなかったのですが、ああいう歌だったんですね。昔からぶっ飛んでたんだな、飛鳥。もしや当時からすでに、と、うっすら思ってしまったことも罪深い、最近の薬物騒ぎです。

でも、帰蝶、お顔としては川口さんのが好きなんだ。早くノッブが出ないかな、と、まんまと楽しみにしています。やっぱり最後に雑兵狩りでみっちゃんの首取るのは、黒岡村なのかなぁ、とか。

 

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過去話を読み返していたら、くどすぎて直したくなって、直したら掲載したくなった、と、いうどうしようもない理由でピクブラに「雪籠り」上げました。

2009年に発行した薄い本の再録となります

 

朝チュンに削ってピクシブに乗せた方が良ければ、後で雑に乗っけますので、ご希望がありましたら教えてください。

もう一つの御屋形様目線の話は、様子見してから考えます。

しっかし記録媒体があるって楽でいいなー、ちゃんと整理しとけばよかったな、と、思っても後の祭りでござる。

 

それにしても、ピクブラに並べると、なんだかんだ言っても、秘密の人達は、のんびりいちゃいちゃと楽しそうですなぁ、と、いう若さと差し迫った感満載の二人です。

そもそも秘密は、かねたんの望みをかなえるために設定を考えたんだよな。

でも中身は大体同じ人格だから、どの話もしでかすことは似ている。そして、自分が何をしても主に嫌われるなんて髪の毛ほども思っていない無邪気さが、反省すれば許されると思っている暢気さが、どこか犬っぽいよね、と、思ったりしています。長年の犬好きとしては。

そして、顕景様は、責任をもって飼い犬を守り、最期を看取った良き飼い主だと思うのです。あの時代の、他家の諸々を思うにつけ。