知らない世界

 

パンデミックの只中で生活するのは生まれて初めての体験で、地域の医師会の発表を見てもぎりぎりの体制らしく、予想はしていたのですが、かかりつけ病院での診察も、ついには電話で済ますことになりました。処方箋は近所の薬局にデータ送付、そこから薬を郵送してくれるそうです。各種検査は後日落ち着いてから、と。

世の中がぎしぎしと音を立てて動いている中で、半隠居としてできることは、なるべく前線の現役さん達に迷惑をかけないことと肝に銘じて、食べ物を買いに行く以外は、家にじっとしています。

 

しかし、一か月前には全く想像していなかった事態で、自分の想像力の限界って奴を毎度思い知らされます。そうか、こういうことが起きるんだな。関東大地震より富士山噴火より先に、こっちが来たか。

去年の台風で、古い家を取り壊し、塀を直して、今年は安心して夏を迎えられるかと思っていたところに、これかい、と、関東民としては呆然とする思いでもあります。

自然災害の続く他の地域の皆様と共に、色々ありすぎだよね、近年は、と、嘆くことしきりです。

 

さて、そんなこんなで夏コミも中止となって、印刷所さんが空いているようなので、鋼の過去本を十冊くらいを印刷して、ご希望の方に販売しようかと見積もりを取ったのですが、真夜中再録本A5/250頁の原価が、なんと一冊が5000円でした。‥‥むっちゃ、高いっす。 

当時も少部数とは言え、イベント参加もしていたので、確か2000円以下で作れていたはずで、さすがに5000円は‥‥しかも、オンデマですと、字が小さすぎて潰れる心配もあるようで、どうも再販は難しそうです。

世の中が落ち着いたら、PDFに落として、その状態でデータでお分けするとか、なんとか考えてみますので、気長にお待ちください。

しかし、そもそも少部数お試し印刷って、分厚い本を想定していないっぽいよな、あの価格だと。まぁ「お試し」だから当然なのですが。

 

そういや、読み返したら訳が分からないぞ、と、なったピクブラの「鼠花火」と「乱れそめにし」を上げ直しました。

与六ちゃんの若くてがっついた感じと、それにうっかり適応している己を自覚して頭に血が上って大混乱の顕景さまを書きたかったはずなので、ごちゃついてた部分を切りました。

良くない癖なんですが、後から別の話を書き足すと、じゃあこの話のこの要素はいらなかったじゃーん、と、なる。で、ネットだと、気軽に直せちゃうので、実は上げたままの話でも、ちょこちょこ内容が変わっています。ピクシブでもピクブラでも。だから、たまに読み返した方が、んん?となる。

こんな場面があった気がするんですけど、と、お尋ねいただくこともあって、いや、本当にすいません。その辺りは気軽に文句を言ってやっ下さい。ボツ場面だけ、ピクログに上げたりもできますので。データさえ残っている時期の話ならば。